犬には幽霊が見える?

11月の1日と11日、アニマルプラネットでは「わんこの日」として犬特集をしていました。

「ドックストーリー」という番組の中で、いくつか興味深い内容がありました。

 

近年の研究で犬は3万3千年前に人間と共存するようになったそうで、

以前考えられていたよりもかなり遡るみたいです。

これだけの歴史があれば、人間の民族間の違いなんかも凌駕して、犬と人の関係の深さが分かります。

 

他に興味深かったのは、犬には青と黄色の光受容体しかないという事でした。

 

そういえば、我が家のわんこは赤いコングが動いていないと見つけにくい様でした。

 

赤い犬用おもちゃはダメじゃん!!!

 

少し疑問??? 青、緑、赤が光の3原色で、人間にはそれぞれの受容体があります。

黄色の受容体?黄色は緑と赤が混ざった色。

昆虫は特定の色に反応するようなので、得意な色というのもおかしくないのかも。

 

ちょっと調べると、もっと面白い話がありました。

 

(以下抜粋)

動物によっては、磁場が「見える」磁気受容という能力が備わっていることがあります。

欧州の研究者は、磁場を見るための分子が、犬やそのほか霊長類の目の中にもあることを発見しました。

クリプトクロムとは、細菌、植物、動物が持っている青色光受容体タンパク質です。

このタンパク質は概日リズム(体内時計)の調節をするほかに、生物が方角や高度、位置を知覚するための磁場を感じられるようにもしてくれます。

しかし人間は磁場を感じることが出来ません。

コウモリやネズミなどの一部の哺乳類は磁場を感じることが出来ると解っていますが、他の哺乳類にはこの能力があるのかまだ解っていません。

マックス・プランク研究所は、90の動物種の網膜について、「クリプトクロム1」とよばれる哺乳類版クリプトクロムの存在を調べました。

結果、犬、オオカミ、クマ、キツネ、アナグマ等の青錐体の中では確認されましたが、ネコ、ライオン、トラなどには確認されませんでした。

霊長類では、オラウータン、アカゲザル、カニクイザルなどにもこの分子が見つかりました。(Nature Scientific Reportsより)

「第六感」のように思えるかもしれませんが、磁気受容は動物の視覚系に関係するものです。

磁場は網膜中のクリプトクロム1を活性化させ、これにより動物は地球の磁場線を見ています。

活性化したクリプトクロム1は、哺乳類の錐体細胞の光に反応する外側部分にあります。

研究者は、これが概日リズムの調整や他の視覚的な能力ではなく、磁場を感じる磁気受容を助けていると考えています。

この研究結果で、犬や霊長類などの哺乳類が磁場を見ることが出来るとという結論にはなりませんが、キツネに大きなヒントがあるようです。

キツネが狩りをする時、北東方向にいるネズミに飛びかかるとより高い確率で成功するそうです。

(以上)

 

もしかしたら、犬には幽霊が見える?という話は、こんな事なのかも。