環境省と動物愛護

2月5日の毎日新聞より


子犬や子猫は生後何日まで親と一緒に飼育されるべきか。

ペットショップでの販売を巡り、そんな調査を環境省が進めている。

親と離されるのが早すぎると「かみ癖」「ほえ癖」といった問題行動を起こしやすくなり、飼い主の飼育放棄につながりかねない。

しかし業者側には、生まれたての愛らしいうちに売りたい思惑もある。調査結果は国内のペット販売の形を大きく変える可能性がある。

「オーナー(飼い主)への引き渡しは生後60日以降に限っています」

横浜市鶴見区のブリーダー、江沢文子さん(53)はラブラドルレトリバーの繁殖を手掛け16年になる。

「生後30から40日は子犬が一番可愛い頃で、『早く譲って』という声も聞きます。でも、親や兄弟姉妹と一緒に過ごすことで社会性や病気、けがへの抵抗力が身につく大切な時期でもあるんです」。

江沢さんのようなブリーダーは少数派だ。大半の繁殖業者は生後45日たつと子犬を親から離して販売店や飼い主に引き渡す。

2013年9月に施行された改正動物愛護管理法は犬と猫について、繁殖業者に「生後56日以内」の引き渡しを禁じた。

ただ、それまでは規制がなく30~40日前後での店頭販売が当たり前だったため、「おりを大きくする費用や餌代、医療費がかさむ」「科学的根拠があいまい」と反対したペット業界に配慮し、施行後3年間は「生後45日以内」の引き渡し禁止、その後は「49日以内」とする移行期間を設けた。

最終的にいつ「生後56日以内」まで延ばすかは、環境省の調査結果を検証した後に別途、法律で決める。

調査は全国のペット販売店で犬や猫を買った飼い主に、半年以上たった後、かみ癖の有無などを尋ねる。

親から離したのが生後49日か56日かで、問題行動に差がないかを統計的に確かめるのが目的だ。

14年度は計3000匹以上、15年度はさらに対象数を増やし、18年度までに検証内容を公表する。

欧米の法律では「生後56日」を採用している例が多く、同説を支える先行研究もある。

米ペンシルベニア大による成犬の行動解析では、人を攻撃する▽音や光を怖がる▽留守番ができない??といった問題行動が表れる確率は、

親から離されるのが早いほど高くなるが、生後8週(56日)だと9週や10週の犬と差がなくなるという。

ーーー以上


環境省のHPで「子犬や子猫は生後何日まで親と一緒に飼育されるべきか」というキーワードで検索しましたが、昨年2014から今年2015年にかけては重要な議事や発表はありませんでした。


ペットの問題は、子犬や子猫の引き離し時期だけではありません。

繁殖環境や親の遺伝病をチェックせず行った繁殖が原因の一つになっている特定犬種に多い遺伝病などの問題もあり、これらを減らすためにも真摯な調査・対応を望みます。


先月、服部緑地でお会いしたフラットコーテッド・レトリバーの飼い主さんも前の愛犬を若くして亡くし、次の犬種選定に悩んだそうです。


環境省で見つけたサイトです。


子犬と子猫の適正譲渡ガイド


環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)


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